言乃葉の笹ふね

笹舟を流すように 言の葉を流そう さらさら流れるよ天の河 ころころと ことたまの 玉手箱

空っぽになったから 聞こえてきた音

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文章を書くことは  好きな方ですが

今回は  天乃川ライティングという

言靈の  お話し会をしたあとなので

さすがに  ちょっと  からっぽ(笑)


その  おかげさまで

自分の身のうちの言の葉が

どのように昂じて

やがて  言の葉となっていくのか

見つめることが  できました 


最初は  何にもない  無

がらーんと  しています

虚空って  こんなことを  言うのかしら


やがて  虚空に  身をよせる  

わたしの周りの

空気が  花が  水が  布が  風が  

床が  卓が  ソファーが  コップが  

ずっと囁きつづけていた

声に  気づきます


普段  自分の身の内の言の葉に

満たされていたならば

感じなかった  彼らという  御存在


そういえば  昔は  

この人たちを 感じていたのになぁ


わたしが喜んでいると

そうだ  そうだと  同じように

身をゆすり  笑っている  家の壁さん

あら  気づいてくれたの  こんにちは

という  扇風機さん


そんなこんなで  無音のうちに

どんどん  言の葉が

身のうちに  満ち満ちて

潮のように  満ち満ちて


やがて  身のうちから  高らかに

あ〜〜〜〜〜〜〜

日の出のように  声が  生まれる


その  あ〜〜〜〜〜〜〜  は  

今生での  はじまりの音

生まれてきて  はじめて

この世の  空気を  肺に収めて

発生した  産声  泣き声


あれは  あの時は

泣いてなんかいなかった

赤ちゃんは  泣いてなんかいない

あ  という  真新しい

ひとりひとりの  あ  を持って

あなたも  わたしも  生まれた


アマテラスオホミカ

アリガトウゴザイマス


今日も  世界中で  赤ちゃんが

真新しい  あ〜〜〜〜〜〜〜を持って

真新しい  可能性を秘めて

まるで  お日様のように

生まれてくるなんて

なんて  素晴らしい  ことでしょう


〜  言乃葉の笹ふね  第五十三葉  〜


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