獅子をも乗りこなしうるものとは
雨の降りしきる中 お堂に入ったら
いつも閉まっている格子戸が
空いていていました
お陰様で いつも格子戸越しのお像が
直接 拝見できました
聞けば 文殊菩薩さまだそうで
卯年のわたしには ご本尊様
しかも そのお像の中には
お経が180巻入っていたことが
最近 ニュースになり
その取材の撮影の為だそうでした
そのニュース 知っている!
その時 是非 拝見したいと思っていた
こちらが あのニュースの
文殊菩薩様なのだと
暫し びっくりしたわけですが
文殊菩薩様は 経典を纏められた方で
手には智慧の宝剣を持ち
獅子の上に乗っていらっしゃいます
経典とは 仏教の言の葉
その言の葉は 智慧の宝剣にもなり
獅子をも 乗りこなす
そして 獅子とは 自分自身の
荒ぶるこころ なのかもしれない
さて そうして法華寺さんのお堂を出ましたら
雨が すっかり やんでおりました
〜 言乃葉の笹ふね 第三十三葉 〜