言乃葉の笹ふね

笹舟を流すように 言の葉を流そう さらさら流れるよ天の河 ころころと ことたまの 玉手箱

墨の黒 紙の白 〜 お習字 お習い事はじめ 〜

今週のお題「わたしの好きな色」


素直に  還ることの 

できる場が  あることは

ほんとうに  しあわせ

ということで

お習字を  習い始めました

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まるで  おさなごに  還ったよう

ああ  わたしは  今まで

勝手に  できているつもりになって

でも  こんなに  へたっぴで

全然  何にもできていなくて

あんまり  へたっぴで

それは  それは  笑えてくるぐらい

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おさなごのように  笑いながら

ただ  墨を含み  線を引く

また  墨を含み  線を引く

寄せては還す  波のように

ただ  同じことの  繰り返し


更に  繰り返し  繰り返し

やがて  波間の海の果て

永遠 -トワ-  という名の

自分の中の  清らかな神殿に

たどり着いたよう


ここが  中心

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その純白の神殿の中

ただ  墨を含み  線を引く

ただ  墨を含み  線を引く

そんな自分に  還ることのできる

場を  時を  永遠を

与えていただいた  しあわせ

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あの時  

わたしは  どうしたら

よかったのだろう  と


そのことだけは

ただ  忘れずに  ずっと  ずっと  

祈り続けていたならば  


こんな時を  いただきました

こんな場に  巡り合わせました

貴い  貴い  奇蹟のような  恵み

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先生は  おバカさんだからねぇ  と

ただ  笑われます


さる高名な生徒さんは

そのひと筆で  何千万人の方の

喜びを  生む方でいらっしゃる

大先生で  いらっしゃるのに


ただ  一本の線を

すっと入り  中程を強く  すっと消える

「一」という文字を  ただずっと

「一」という文字だけを  ただずっと

繰り返し  繰り返し  繰り返し

ただ  練習されていたそうです

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お茶の世界では

お習い事はじめ  はあっても

お習い事終い  は無いそうで

ある日  どうにも  體が

ついていかなくなった  その時は

お休みをいただきます

とだけ  申し上げ

そうして  長い長いお休みに

入られるそうですが

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本当は  全てのお習い事はじめは  

それが  ほんとうの  お習い事ならば

きっと  はじめが あるだけで

終わりなど  なくて

それは  永遠への  はじまり


上手でも  下手でも  

きっと  大丈夫 

なぜなら  それは  永遠だから


わたしは  いつのまにか

はじまりという  その  はじまりを

勝手に  わかったように  軽んじて

はじまりには  いつか

終わりがある  などと

勝手に  わかったつもりになり


でも  もし  そのはじまりに

仮に  終わりが  あったならば


そのはじまりには  

単に  いのち  程のものが

無かった  だけのこと

単に  いのり  程のものが

無かった  だけのこと

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純粋な  純粋な

尽きる事なきほど  純粋な

こんこんと湧く  

泉のように  純粋な

いのち  が  ある場に

いのり  が  ある場に

人は  集い  憩い  和していく

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はじまりという字は

女  台  と書いて  はじまり

だから  その  土台を

揺らぐことなきよう  

永遠に  永遠に


母のような  慈しみで

おバカさんですから  と仰る

この上もなき  貴き御心

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すべての  はじまりは  もしかしたら

おバカさん  から

やっぱり  始まっていて

そのはじまりに  

おバカさん成分あるならば

そのハジマリに  オワリなど

あろうはずなど  ございますまい

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