言乃葉の笹ふね

笹舟を流すように 言の葉を流そう さらさら流れるよ天の河 ころころと ことたまの 玉手箱

眠りの国

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よくこれほど  

眠れるというほどに

ただひたすら  眠り続け

それでも  まだ  

眠れるという(笑)

眠りの国の彼方から  

お届けしています


そんな感じで  

人のお話を聞いていると

なんだか  ぼんやり  

ただ  その方が  愛おしく


ごめんね  わたしのことばっかり

愚痴ばっかりだったね

とおっしゃられても

それより  その方の創られた

美しい世界のみが  残像し


瞳が弱まっている今

瞳に映るものは

ただ  美しい世界のみ


同じように

眠くて頭がぼおっとしているから

聞こえる言葉も  ただ愛おしく


今までわたしは一体

何にいちいち疲れていたのだろう

そんな国です  眠りの国


お話を聞く場所を

脳のどの位置で聞いているか

その位置ひとつで

お話しの捉え方が

全く違うんだと  ぼんやりきづいて

さて  もうひと眠り(笑)


〜  言乃葉の笹ふね  第七十三葉  〜

変換

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今日は  母の  祥月命日

亡くなってもう  30年以上経ち

あの頃は  まだ分からなかった

あぁ  もしかしたら

こういう人だったのかも  知れないという

母の全容が  やっと  わかったような


身の内に  時々  込み上げる

わたしのものとは  その頃は

思われなかった  異物が

存在としては  あったのです


おととい  ふと  

わたしは  それでも  

そこから生まれたのだから

その混沌を  分断せず

身の内に感じ  身に修めてみよう

なぜか  ふと  そう観じ


土台という大地の下に

マントルという核近くから

マグマが熱を持ちゆっくりと

流れているのが  地球ならば


女と台と書いて  始まり

このマグマという  イノチの靈 -ひ- を

代々女性性という感受性が  継承し

日本という  集合意識体なる

潜在意識下の  基盤となり  

そこから「始」まるのだ


30年の長い道のりだったけれど

その土台  その自然  その母性  

母なるゆえの  内なる怒りを

エネルギーの火種として

やっと変換できるようになったような


〜  言乃葉の笹ふね  第七十一葉  〜

不完全というシアワセ

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さて  最近は

逆にぼうっとしているからか

今までは  ちょっと

それってどうかと思うけど  

と思ってしまうようなことも

まぁそんなもんか  と思えたり

そんな心の変化が  

逆に楽しかったりしています

ただ  なんで  こんな

ピースフルな心境なのかしら  と

自分ながら  ちょっと不思議でしたが

最近  その理由がわかりました


いつも当たり前にできていたこと

例えば  まっすぐ歩く  商品を選ぶ

レジで細かいお金を選ぶ

そんな当たり前だった全てに

思わぬ時間がかかってしまっている


全く「不完全」極まりない

わたし  というものを  実感して

あぁわたしったら  

出来ている  と思っていたら

こんなにも出来ていないじゃない(笑)


しかもそれに抗うことなく  素直に感じ

その状態が  案外ハッピー

つまり 自分の不完全に寛容だから

他の何かの不完全も  まぁいっか

いつにない  この  心の平安

身のうちに  不思議な  シアワセ満ちる


こんな暑い夏  もしこんなお話しが

少しでも  お心のお風通しに

お役に立てたならば

とっても嬉しく存じます(*^^*)🌈


〜  言乃葉の笹ふね  第七十六葉  〜

わたしがどうにかしなくちゃ という癖

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朝起きたら  右目がちくちく

今日は  母の祥月命日なのに

なんでかしらと思いながら


一日のんびり過ごしながら

大好きなお店に遊びに行ったり

そんなにかき氷ばっかり

食べてちゃダメだよと

暑いミントティーを淹れてもらったりして

別の意味で  肩の力の抜けたいい一日  

目は痛いけど  楽しいな♪


そうしたら  その間に

連絡が入っていたよう

目が痛いし  iPhoneはマナーモードだし

気がつきませんでしたが

それはどうやらクレームのようでした


わたしのその日着ていた洋服と

同じものが欲しい  というので

本当は少し嫌だったけれど

その購入先に何度か連絡を取り合い

その方に届くよう手配して


そうしたら  今度は  そのお品が

気に入らないという連絡だったよう

でも  その後の時系列で

取引先と連絡がついて  

ご自分で解決されていて  もう大丈夫


いつものわたしならば  

あらあら大丈夫?ごめんなさいね

などと  販売先に対応したり

なんだか  そんなわたしが 

別次元で  見えるよう(笑)


人それぞれの  コミニュケーションがあり

各々が  自分の口で解決を図るんだ

だから結局全ては大丈夫で

誰かに何かをしてあげなくちゃ

いけないとか  そういう事は  本当は

ぜんぜんないんだな  と

目の痛みのおかげ様で知りました


〜  言乃葉の笹ふね  第七十二葉  〜

イチ尽くしと 海老蔵さん

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2018というのは  数秘的には

2    1     8  =  11  だそう

だから  きのうは

11年11月11日で

その日の午後1時の

第11代目イチ川海老蔵さんの舞台は

一宮で  イチづくしの日でした

 

でも  もうそれも  過去のこと

今は11月12日

時  というのは  尽きることなく流れ

一点に留まることは  ないわけで…

特別なトキは  ほんの一瞬

そうして  刻々と過ぎていき

あとは  広大な普通という名の海に浸かっている

というところが  真実なのでしょうか

 

 

さて  エビゾーさんです

というか  カブキですが

カブキの古典というものは

とっても  いい感じに  シュール

軽やかに  面白く  ちょっと  びっくりしました

 

まずは  前提として

わたしは  歌舞伎に全然詳しくないので

その点  どうぞお許しいただいて

 

 

三社祭  というお出し物は

隅田川で  ひとつの船に乗っている

二人の男の人の上に

突然  黒い雲が現れて

その中に  善という玉と  悪という玉があり

その二つの玉が  二人の男の人の中に

おのおの  入って

一人が顔じゅう  善という字になって

もう一人が 顔じゅう悪という字になって

善の顔と  悪の顔が  二人して踊って

またひとつの船に乗って

波に揺られて帰って行く  というもの

 

もう  なんて  シュール

底抜けに明るいのに  哲学的

 

この世には  善も悪もないんだ

この明るい世界観  大好き💖

 

 

さて  もう一つのお出し物が

蛇柳  といって

高野山の奥之院に実際にあった

蛇柳という木に宿る

亡き妻の死を悼みながら

化けて出る  美男の蛇のお話でしたが

 

いやぁー  海老蔵さん

もののけを演じていらっしゃる時

ホントにイキイキしていらっしゃって

 

わたしの席はたまたま   花道の近く

なぜか今回  海老蔵さんが

花道で演じられる時間が多くて

蛇に化けられた時とかも

手も触れんばかりの  ちょうど真ん前

あぁ  このヒトの  いまのこの目

本当に  もののけ  だ

ぞくぞくと 空恐ろしく  鬼気迫り…

 

 

役者さんの役は  厄なんだ

善も悪もおんなじ船に乗って

じゃれ合うように遊んでる

奈落の底から一枚板の舞台の上

もののけを地霊から呼び覚まし

いったん  一身に厄を受け

花を咲かせるように  火花を散らす

 

美しいということは

舞台の上に花を咲かせるとは

かぶきとは  その瞬間

この世の世界のものではないのだ

 

 

押戻し  というものがあるそうで

舞台の上の蛇という魔を

三本太刀と青竹を持った勇者が

花道に出てきた魔物を

舞台に封じ込める  荒事だそう

 

やっぱり  舞台には

魔物が棲んでいる

 

そして  そんな怖いほどの

舞台の魔を感じさせる役者さんは

やっぱり今時  海老蔵さんなのか

 

 きっと  こういうのをクロウトさんといい

シロウトが手ェ出すんじゃねぇよ  

という  世界なのかしら

 

つまり  それくらい  空恐ろしい

本当に本当に  素晴らしい

華ある役者さんの  舞台でしたよ

 

 

 

あなたのように

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どんな方と  お話しをしていると

こころが  安らぎますか?

どんな方と  またお会いしたい

またお話しが伺いたい  と思いますか?

わたしにも  そういう方が  います

あの方の  あの時の微笑み

ただ  そうね  と聞いてくださったお優しさ

 

その方の  お心根のお優しさまでは

なかなか  芯の部分まで

辿り着けないかもしれませんが

 

その方の  お言葉の選び方

その方の  御言葉の運ばれ方は

少しづつ  見習わせていただくことが

できるかもしれません

 

そのように  心根で決めると

その方の  御存在が  

この小さな身の内にも  宿るよう

 

そして  わたしたちが  今

こうして  お話しができる

最初の最初の  言の葉を  見習ったのは

 

ここに宿ろう  と決めた

おかあさん  の  おなかの中での

おかあさんの  言の葉

 

そして  そのおかあさんの  言の葉も

おかあさんの  おかあさんから

そのまた  おかあさんの  おかあさん

 

もし  そうならば  言の葉は

限りなく  果てしなく  懐かしい

 

 

〜  言乃葉の笹ふね  第七十葉  〜

炎天下の中の 天麩羅

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天女さまのご開帳だったそうで

連れていっていただいたお陰様で

お目もじが  叶いました


奥の  奥の  奥

このようにご鎮座いただいて

わたしたちを  お見護りくださっている

静かにお鎮まりになられる

天女さまの眼差しが

心に深く  刻まれました


そこからの  帰り道に

地元の農産物が買いたいなぁと

道の駅  に寄りました

そこで  再び天女さまに出会いました


ビニールテントの屋根の下にある

炎天下の中  クーラーもない店の外

その方は  天麩羅をあげて

いらっしゃいました


美味しいよ  サービスするからね

すぐに上がりますよ

お友達と分けるんだったら

数を合わせて  入れておくからね


お暑いのに天麩羅をあげていただいて

申し訳ありません  

と  こころから  申し上げると


大丈夫  大丈夫

それより  食べてもらうのが  嬉しいねん

ほら  美味しく上がりましたよ

どうもありがとうございます

また来てね  とその間  ずっと  笑顔


ええ  また来ます  必ず

こころから  思いました

また来ます  この遥かな遥かな山の中


天女さまは  何千年  

山の奥の奥にいらして

天女さまは  今  真夏の炎天下の

燃える油の前に  笑顔でいらして


そして  この家の中  今  ここから

あなたの中に  わたしの中に

今この瞬間  天女さまは

笑顔と  優しさと  暖かさで

あなたの  お出ましを  まっている


次のご開帳の30年先まで

笑顔と  優しい言の葉と  思いやり

こころに再び刻まれました


〜  言乃葉の笹ふね  第六十九葉  〜