言乃葉の笹ふね

笹舟を流すように 言の葉を流そう さらさら流れるよ天の河 ころころと ことたまの 玉手箱

グラウンド タイムトラベラー

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お使いの  帰り道  夕方の少し前

近所の公園で  ひとやすみ

 

その公園は  大きなグラウンドがあって

公園というよりも

校舎のない  放課後の学校のよう

広くて  がら~ん  

あぁ  こんなに  何にもない場所って

久しぶり  懐かしいなぁ 

 

そういえば  こんなに広い土を感じるのも

久しぶり  あったかいなぁ

そういえば  子どもの頃は

何にもない中で  なんの道具もなく

ただ  遊んでいたなぁ


何にもないから  考えたり  作ったり  

海沿いの砂浜に作った  あのお城には

集めた貝を  たくさん壺に貯めて

二、三畳ぐらいの  広さに

壁を作って  白くて小さな小部屋にして

波の音がして  なんて  シアワセ

そうしたら  隣町の子が  侵入してきたり

そんな風に  遊んでいたなぁ

 

遠くで  若者が  ボールを蹴っている

若いひとが  運動しているのって

まるで小さなお日様が  そこにあるみたい

そこだけ  ぽっと光って  春のよう

なんとなく  チャージ

ちょっと  若さに  あたってしまおう(笑)

 

そのうち  目の前で

今度は  別の若者たちが  キャッチボール

運動なんて  今まで  全然

興味がなかったけど

こんな  昼下がりのグラウンドは

みんな  寛いで  楽しんで  いいなぁ

なんにもなくて  懐かしい  

放課後の  匂いがする

 

あの頃  校庭の 土の上で

縄跳びしたり  木の棒で絵を描いたり

ごっこしたり  

だるまさんがころんだ  をしたり


やがて  潮が引くように

子どもたちは  一抜け二抜け  日暮れどき

そんな頃に  ちょっとだけ  タイムスリップ

 

引き出しの中に  ドラえもん

住んでいないけれど

家の近所の  グラウンドは

懐かしい  あの頃に

ちょっとだけ  タイムスリップ 

空が  広くて  いい気持ち

こころが  大きく  伸びをする