空
何にもない 空っぽの一日に
ちょっと ひと息 ほっとしました
昨日は 空 という一御字を
目の前で 揮毫して
いただいたこともあり
空って 何だろう と考えながら
お空を見上げておりました
お空は 一見 何もない
今は 空っぽの 青空だけど
風が起こり 雲が生じ
雨が降り 雷がゴロゴロ
やがてお日様が また覗いて
夜になったら お月さまと お星様
おまけに 新月やら 満月やら
空っぽだからこそ
全てを含む この状態を
空 -くう- と申し上げるのならば
何にもない とも言えるけれど
全てがある とも言えるわけで
無いと有るの 境目もなく
あなたとわたしの 境目もない
そんなお空の 空気を吸って吐いて
自らの心と書いて 息
わたしたちの この肺の中にも
あの青い空が 広がっていると思うと
地の果てのあの大地まで
この息吹で 繋がっていると思うと
空は なんて 果てしなく
空は なんて 愛おしく
空は 一見 何もないような顔をして
その実 全てを 含んでる