天女の羽衣
某大型スーパーマーケットの中の
某百円ショップが
何処にあるのかがわからなくて
最寄りのテナントの店員の方に
場所を尋ねました
すると その店員さんは
輝くような笑顔で 背筋はぴーん
そして作業の手を止め
からだを正面に向け
手で 方向を指し示しながら
鈴を転がすような声で
世にも美しい日本語で
立て板に水を流すような
完璧なご案内を してくださいました
その言葉遣いは
まるで 天女を包む
ふわりとした羽衣のよう
あまりに心地よいので
そのお店に ずっといたいくらい…(笑)
美しい言葉遣い 美しい所作は
何よりもの財産だなぁと思いました
場の空気を一瞬にして 浄める
だから いついかなるときも
美しい所作 美しい言葉遣いで
いようと思いました
それは お相手の方のためでもあるけれど
何よりも 常に自分の言の葉を聞いている
自分自身の精神の美しさの為となるから
〜 言の葉の笹舟 第二十一葉 〜