言乃葉の笹ふね

笹舟を流すように 言の葉を流そう さらさら流れるよ天の河 ころころと ことたまの 玉手箱

宝の山


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塵も積もれば  山となる

とは言いますが


塵だからこそ  

取るに足らないものと

思っていたからこそ

そして  その塵が  積もるからこそ

山となるのかもしれません


ただ  あなたにとっては

ほんの  些細な  塵だとて

みんなにとっても

塵だとは  限りません


塵が  知らず知らずのうちに

もしも  ぱらぱらと  

あなたのまわりの  あちこちに

埃のように  こぼれていたら


その塵に  ためしに

「美しいですね」と言ってみる


みるみる  その塵は  美しい宝の山

富士山のように  なりうるかも

しれませんよ  もしかしたら


〜  言乃葉の笹ふね  第十九葉  〜